株主資本とは?株主資本の内訳・構成要素 簿記3級独学講座
株式会社の貸借対照表において、総資産から総負債を控除したものを純資産といい、純資産から投資有価証券評価差額などの評価・換算差額を控除したものを株主資本といいますが、純資産を自己資本と呼んだり、中小企業のほとんどが純資産と株主資本の額が同じであるため「純資産」「自己資本」「株主資本」が明確に区別せず使用されることが多いためこれらの何がどのように違うのかがわかりにくくなっています。さらに資本金、準備金、剰余金はいずれも株主資本に属する勘定科目ですが、株主資本の部には株主からの払い込み、株主への払い戻しによる勘定科目と利益処分による勘定科目と、企業の営業活動の結果として増減する勘定科目が含まれるためそれぞれの勘定科目の意味や金額が非常に分かりにくくなっています。そのためここでは、株主資本の部がどのように分類され何によって構成されているのかを明らかにし、それぞれの内訳の勘定科目の意味を紹介します。