試算表とは?試算表の目的、種類・様式、作り方・書き方 簿記3級独学講座
試算表とは、総勘定元帳の全ての勘定科目の借方計上額や貸方計上額、残高(貸借差額)を集計した集計表をいいます。全ての仕訳は借方と貸方の金額が必ず一致し、総勘定元帳の各勘定に転記されるため、転記が正しく行われている限り仕訳帳や総勘定元帳、試算表の全ての勘定の借方と貸方の合計金額は必ず一致します(貸借平均の原理)。また試算表は、全ての勘定の借方計上合計額と貸方計上合計額、残高(貸借差額)が計上されるため、貸借対照表や損益計算書を作成するうえで非常に便利な集計表です。これらのことから試算表は、主に①仕訳帳から総勘定元帳への転記が正しく行われているかを確認する②全ての勘定の状況を確認し、精算表や財務諸表(貸借対照場、損益計算書)の作成を円滑にするの2つを目的に作成されます。なお、試算表は期末において必ず作成されますが、実務においては日々の記帳の正確性や業績把握のために、日計表、週計表、月計表などのように短い期間を単位として作成されます。