98%。この数字をご存じですか?大学を卒業し、そのまま就職を果たす、いわゆる新卒と呼ばれる人たちの割合です。近年、その割合が増加しており、ついに98%と、100%近い数字となりました。早い人は大学3年生の夏頃からインターンシップとして企業で働き始め、翌年の3月に一斉に就活サイトがオープンすると、本命の企業にエントリーします。たくさんの企業にエントリーし、同時に複数の企業の面接に臨む。そして、希望した企業から内定が出れば、晴れて来春から就職です。ほとんどの人が社会人としてデビューするために通る道なのです。一方で、残りの2%の方はどうでしょうか?夢を追いかけるためにいったん就職を断念した人、希望する企業から内定を得られずに、大学の卒業を迎えてしまった人など。事情は様々ですが、「普通」の進路からは外れてしまった人といえるでしょう。残念なことに、これらの人は、「大学卒業後に就職活動を行う未就業者」=「既卒者」として扱われ、改めて正社員としての就職を目指しても、企業の約半数が応募すら受け付けてくれません。既卒者以外にも、新卒でいったんは就職を果たしたものの、3年以内に退職してしまった方は第二新卒と呼ばれ、既卒者と同様に正社員として再就職することが困難です。他にも海外の大学を卒業し、帰国子女として日本で就職活動をする留学経験者も、一般的な新卒と同じタイミングで就活ができなかったという理由だけで留学後の就職が困難になることが多々あります。非正規の仕事ならいざ知らず、正社員であればなおさらでしょう。本来は、個人のポテンシャルで判断されるべき就職活動が、単に他の98%の学生と違うタイミングで就職活動をしているだけで、エントリーシートも受け付けてもらえないのです。また、これらの方が新卒向けの大手就活サイトで応募できる求人も限られています。では、既卒未就業者、第二新卒、留学経験者・帰国子女が正社員として就職するためにはどうすれば良いのでしょうか?ここでは、そういった方が「普通の就活」とは違う方法で正社員を目指す方法をご紹介したいと思います。