クレジットカードの審査に落ちた、審査に通らない人が再審査に通るには?
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日本クレジットカード協会によると、日本人のクレジットカードの平均保有枚数は、1人あたり約2.5枚だそうです。
キャッシュレス決済が推進されていることもあり多くの方がクレジットカードの複数持ちをしているためと思われます。またキャッシュレス推進以外にも、効率よくポイントを貯めるためにクレジットカードの複数持ちをしている方も多いでしょう。
しかし一方でクレジットカードの審査に落ちたことがある人も結構多いと思います。
ではクレジットカードの審査に通る要因、審査通らない、審査に落ちた原因は何なのでしょうか。
ここでは、元銀行員でカードの審査経験のある筆者がクレジットカードの審査に落ちてしまう理由や再審査に通過するにはどうすればいいのか?について説明します。
クレジットカードの審査通らない理由
この章ではクレジットカードの審査に通らない理由について具体例で説明します。
クレジットカードの審査に通るには審査に通らない理由を知ることがまずは重要です。
クレジットカードの審査通らない主な理由に、以下の3つがあります。
①属性がそもそも悪い
属性とは、年収や勤務先・勤続年数などクレジットカードの申込者のスペックのことをいいます。
申込者が、クレジットカード会社が求める属性に達していなければ審査に通ることは難しくなります。
個人事業主の場合、少しくらい収入が多くても会社員に比べて安定性が低いので審査に通りにくい傾向にあります。
②過去に延滞をしたことがある
属性がものすごく良ければ過去に多少延滞していても審査に通る可能性はありますが、そうでない場合はクレジットカードの審査に通ることはかなり難しくなります。
ここで延滞とは、支払日に一日でも遅れた場合をいいます。多くのクレジット会社は多少遅れても信用情報機関に載せませんが、1日でも延滞したら信用情報機関に載せる会社もあります。
なおクレジットカードやカードローンの延滞情報は、 信用情報機関で共有されているので、申し込みをするクレジットカード会社の延滞だけでなく、自分が現在持っている、あるいは過去に持っていたことのあるクレジットカードやカードローンの全てが対象になります。
延滞履歴は2年間は消えないので、信用情報機関に一度でも延滞情報が登録されてしまうと2年間は新たにクレジットカードを作成することは難しいと考えたほうが良いでしょう。
また延滞で注意が必要なのが携帯電話の分割支払いです。分割払いにすることで延滞とみなされます。
こちらの情報も信用情報機関で共有されるので注意するようにしましょう。
携帯電話の分割支払いは通常のクレジットカードの延滞よりは審査に影響しませんが、クレジットカード会社によっては同レベルで扱うこともあるようです。
③一度に複数のクレジットカードの申し込みを行う
信用情報に問題がなければ2~3枚同時に申し込みをしても問題ないかもしれませんが、信用情報があまり良くない状態で複数申し込みをすると、審査にマイナスになる可能性が高くなります。
これはクレジット会社に「複数のクレジットカードを同時に申し込まないといけないくらい経済的に苦しい状況なんだ。」と判断されてしまうからです。
なおクレジットカードの申込履歴は半年間、信用情報機関に記録が残るのでクレジットカードの申込に落ちた場合は、半年は期間を開けるようにしましょう。
この先カードを作成するうえで絶対にやってはいけないこと
この章では、クレジットカードを作成するうえで絶対にやってはいけないことについて説明をします。
絶対にやってはいけないことは主に4つあります。
・虚偽情報を記載
・すぐにクレジットカードを解約する
・延滞をする
・短期間に複数枚のクレジットカードを作る
です。
クレジットカードの申込をする際は、必ず正しい情報を入力するようにしましょう。
年収が低かったり借金があったりすると、つい自分を良く見せるために虚偽の情報を入力しがちになりますが、虚偽情報はすぐにばれますし、虚偽情報がバレた瞬間にそのクレジットカード会社では2度とクレジットカードの作成ができなくなってしまいます。
またクレジットカードを作成して短期間で解約することを繰り返すことも良くありません。
クレジットカード会社では1年目の年会費は無料など新規入会キャンペーンを頻繁に行っていますが、クレジットカード会社から見るとキャンペーンなどの特典をすべて利用されてすぐに解約をされては堪ったものではありません。
短期間のうちに解約を繰り返すとクレジットカード会社の印象は悪くなるのでやめるようにしましょう。
「・延滞をする」、「・短期間に複数枚のクレジットカードを作る」に関しては前の章で詳しく説明しているのでそちらを参考にしてください。
カードの審査に関するネット情報の真偽を検証
インターネットの情報の中には年収が高ければクレジットカードの審査に絶対に通るといった内容が散見されます。 しかし元銀行員の立場から言うと決してそんなことはありません。
年齢に対して年収が不自然に高い場合、逆に年収の高さがあだになってクレジットカードの審査に落ちてしまうことがあります。
実際に私が担当をしていた大地主の顧客がクレジットカードの審査に落ちたことがありました。
20代で家賃収入が毎月1,000万円ある方でしたが年収が高すぎるといった理由でクレジットカードの審査に落ちたのです。
このようなケースもあるので年収が高ければ絶対にクレジットカードの審査に通るというわけではありません。
(収入が虚偽とみなされたためでしたので、その後、銀行の支店長の推薦状を出して審査に通しました。)
もし年収が高いのにクレジットの審査に落ちてしまう場合は、必要なくても収入証明書を出すようにしましょう。
なぜ、主婦、フリーター個人事業主、定年後はクレジットカードの審査に落ちやすい?原因と対策
主婦や個人事業主、定年後の人が現役の会社員に比べて審査に落ちやすい主な理由は、収入が会社員に比べて安定していないからです。
また定年後の場合は、平均余命も関係してきます。 もしクレジットカードの利用中に万が一のことがあった場合、資金を回収できなくなってしまうリスクがあるからです。
主婦や個人事業主が、クレジットカードの審査に受かりやすくする一番の方法は、クレジットカードのクレヒスを良くし、クレジットカード会社の信用をあげることです。
なおクレヒスとは、クレジットヒストリーの略で、クレジットカードの使用実績のことをいいます。
クレヒスを良くするとは、毎月ある程度の金額を定期的に使い、延滞がない利用履歴をつくることをいいます。
またリボ払いや分割払いを利用しないことも良いクレヒスを作るポイントになります。一括払いの利用履歴を積み重ねていくことによってクレジットカード会社からの信用を高めることができます。
しかし、利用実績といってもそもそもクレジットカードが1枚もないと利用実績を作ることはできません。
クレジットカードを1枚も持っていなくて審査に自信がない方は後程紹介する、比較的多くの人が持ちやすいクレジットカードに申し込むようにしてください。
あまり知られていないクレジットカードの審査方法、審査に落ちる原因
この章では、あまり知られていないクレジットカードの審査で重要視される項目、審査に落ちる原因について説明をします。
・スコアリングによる審査
スコアリングとは、クレジットカードの各審査項目の重要度に応じて点数を配分し、点数を積み重ねて一定の点数を超えればクレジットカードを発行するという仕組みです。
審査項目には、年齢、配偶者・子供の有無、固定電話・携帯電話の有無、居住形態、住んでいる年数、職業、雇用形態、勤続年数、借入状況などがありますが、。どの項目を重視するかはクレジットカード会社によって異なります。
一般的には、職業や雇用形態・年収などの項目の点数は高い傾向にあります。
なお年齢は、35歳から40歳が一番点数が高くなります。
・ノンブラックでも審査に落ちる?スーパーホワイトからの脱出とは?
ノンブラックとは、延滞や破産などの金融事故を起こしていない人のことをいいます。
ノンブラックの場合、信用情報にキズが無いのでクレジットカードの審査に落ちることはまずありません。
しかしノンブラックでもクレジットカードの審査に落ちてしまうことがあります。
これをスーパーホワイトというのですが、クレジットカードの利用履歴が無いために審査に通らないのです。
これはクレジットカードを全く使ったことが無い、もしくは金融事故を起こして、5年~10年全くクレジットカードを利用できなかったケースの2つのパターンが考えられます。
一定の年齢でクレジットカードを保有していない人はほとんどいないのでクレジットカードの利用履歴がないことは逆にクレジットカード会社に、「過去に金融事故があったのでは?」「クレジットカードを申し込まなかったのではなく、申し込めない理由があったのでは?」とマイナスになってしまうのです。
このスーパーホワイトによる審査落ちの場合も、収入証明を提出することで審査に通りやすくなります。
再審査に通るためのアドバイス
この章では、再審査に通るためのポイントについて説明します。
再審査のポイントは2つです。
・再審査を受けるのに最低半年は空ける
・スコアリングの点数を上げる
クレジットカードの再審査に通るためには、再申し込みまで最低半年間は空け、さらにスコアリングの点数をあげる必要があります。
一番審査に通りやすくなるスコアリングの点数を上げる方法は、年収を上げることや上場企業に勤めることですが、急にはできないことですし、非現実的なことでもあります。そのため手っ取り早く、しかも簡単にスコアリングの点数を上げる方法として固定電話を持つことがあります。
最近は携帯電話が広く普及しているので固定電話を保有していない方は多いと思います。しかし固定電話を持つ人は固定電話を保有していない人に比べて長く今住んでいるところに住む可能性が高くなるためスコアリングの点数が上昇するのです。
クレジットカードの審査に関するよくある質問
この章では、クレジットカードの審査に関するよくある質問について説明します。クレジットカードの審査に関するよくある質問は以下の3つです。
・年収が聞かれないクレジットカードや在籍確認のないクレジットカードってあるの?
・紙申込とインターネット申込の審査内容の違いは?
・在籍確認の方法は?
クレジットカードの審査の場合、 年収は必ず聞かれますが在籍確認はないことも多いです。何らかの理由で在籍確認を受けたくない方は在籍確認が必要ないクレジットカードを申し込むようにしましょう。
紙の申込とインターネットの申込の審査内容の違いは特にありません。しかしインターネットからの申込の方が審査結果は早く出る傾向にあります。
在籍確認の一般的な方法は、クレジットカード会社から勤めている会社に個人名で電話がかかってきます。クレジットカードの会社名を名乗ることは通常ありません。申込者がいるかどうかを確認し本人がいる場合は本人に取次ぎをして電話を切ります。
不在の場合はかけ直すといって切られます。かけ直すといっても実際にかけ直してくるすことはほとんどありません。
より審査に確実に通るための、裏ワザ
この章ではより確実に審査に通るための裏ワザについて説明します。
・カード発行元の業種から判断する
クレジットカードは発行元によって銀行系のクレジットカード、流通系のクレジットカード、信販系のクレジットカードに分けることができます。
信販系と流通系のクレジットカードは比較的誰もが持ちやすく、銀行系のクレジットカードは一定の基準を超えた人しか持てない傾向にあります。
・比較的作成しやすい流通系・信販系のカード会社ってどんな会社?
流通系の会社とは、スーパーや百貨店などがクレジットカード会社を作って発行しているクレジットカードになります。主な流通系の会社はイトーヨーカドーやイオン、楽天などになります。
信販系の会社とは、もともとローンなどの貸金業務を行っていた会社のことをいいます。主な信販系の会社はセゾンやオリコ・ライフカードなどがあります。
おわりに
今回は、クレジットカードの審査について説明しました。クレジットカードの審査に落ちてしまった場合、どのような対策をすれば再審査に通るか悩んでいる方は多いでしょう。
再審査に通るには、滞留などの金融事故を起こさずに、属性、特に年収を上げることが一番です。
短期間で属性を上げることが難しい場合は、クレジットカード会社の信用を少しでも上げられるよう、固定電話を置く、1度に複数申し込みしない、短期間に同じクレジットカード会社に再申し込みしない、複数持ちせず1番持ちやすいクレジットカードを1枚だけ持ち、毎月使い、リボ払い、分割払いにすることなく約定通りに一括払いし続けるなどで信用を上げていくことが必要です。
また流通系や信販系のクレジットカードは、銀行系のカードに比べ誰もが持ちやすい傾向にあります。
よって、再申し込み・再審査によるクレジットカードの申し込みをする場合は、流通系や信販系のクレジットカードを優先させるようにしましょう。
一人でも多くの方がクレジットカードの再審査に通って頂ければ幸いです。