Excel(エクセル)VLOOKUP関数とは?初心者でも分かる使い方の基本

Excel(エクセル) 関数VLOOKUPとは?初心者でも分かる基本的な使い方

今回はExcel(エクセル)関数の「 VLOOKUP 関数」の基礎、基本的な使い方から解説していきます。

少し複雑なため敬遠する人も多いみたいですが、使いこなせば作業の効率を大幅に短縮できる便利な関数です。

VLOOKUP関数は一言で表すと「指定した範囲の中から検索条件に一致するデータを抽出する関数」です。

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まずは、Excelで関数をどうやって挿入していくか操作してみましょう。

↓のような表を作成しました。

架空の企業の営業担当者の成績表だと思ってください。

この表では担当者は6人ですが、社員が大勢いる企業などは大量のデータ表になったりします。

そういった場合任意の担当者を表から探すよりは、図のI列で名前を入力するだけで担当エリア、売上などが表示されると便利ですね。

そういう時に「VLOOKUP関数」が役立ちます。

まずは関数を使う操作から始めましょう。

↓のダイアログボックスが表示されます。

関数の分類は「検索/行列」のカテゴリーに「VLOOKUP」があります。

選択すると「引数」の入力画面が表示されます。

引数 解説
検索値 検索したい値を入力します。
範囲 検索値を検索する範囲やその検索値と同じ行にある取得したい値の範囲を設定します。
列番号 検索値と同じ行にある取得したい値を、検索値を1列目とし右側にすすんで何列目の値を取得したいかを決めます。列番号を入力。
検索方法 検索したいデータの検索方法を完全一致にするか近似値にするかを決めます。論理値「TLUE」か「FALSE」を、あるいは数字の0(FALSE)1(TLUE)を入力します。
どちらを使っても構いません。

引数(ひきすう)とは、関数を使う際に必要とされるインプット情報です。「ある情報を取得するために与えるべきデータ」とも言い換えられます。つまり、関数のカッコの中に入る数値や言葉、セルの範囲などはすべて引数となります。

つまりVlookupの場合4つの引数が必要だということになります。

まずは実際に操作してみましょう。

検索値の欄は今回は担当者の名前をキーワードに検索するのでI2のセルを選択します。

I2のセルをクリックでも構いませんし手打ちでも構いません。

VLOOKUP(I2,検索範囲,列番号,検索方法)

次に範囲を選択します。どこの列行から”大島”を探すかということですね。

VLOOKUP( I2, C3: F8,列番号,検索方法) となります。

考え方としてはI2と一致する値や文字列をC3からF8までの範囲の中の一番左の列の中から探します。ここではC列です。
(VLOOKUPの場合必ず、【検索値】と同じ値を【範囲】で指定した範囲の1列目から探す仕組みとなっています。)

また、F8までの範囲にしたのは表がF8まであるからですが、売上の値を得る必要がないのであればD8までの範囲でもいいでしょう。

あるいはG列になにか項目を追加してそこの値を得たいのであればC3からG8までの【範囲】にしても構わないです。

次に「列番号」を指定します。

どこの列行から”大島”を探すかということなのですが、さらには、探し当てた大島さんの行のどの情報まで取得したいかという目的で範囲を決めます。

【列番号】は【範囲】で指定した範囲の一番左の列を【1】として右に進むにつれて数字が増えます。担当エリアは【範囲】で指定した範囲の左から2番目の列ですので【列番号】には【2】を入力します。

ちなみに【列番号】は1以上の数値しか入力できません。例えば【月度】の列の値を得たいからといって0や-1を入力しても得られませんし、数式としてエラーになってしまいます。

※つまり、VLOOKUP関数を使用する場合、【検索値】がキーワードであり、そのキーワードを【範囲】の一番左の列から探す決まりになっており、探し当てたキーワードの右側に求めたい値がならんでいる表の構造になっている必要があるということです。

VLOOKUP( I2, C3: F8,2,検索方法) となります。

最後に「検索方法」ですが入力するのは”TURE”か”FALSE” あるいは数字の1か0を入力できます。
「1」(TLREと同じ)か「0」(FALSEと同じ)です。

使い分けとしては以下のようになります。

TRUEは滅多に使うことがないでしょう。

基本はFALSEを入力すると覚えておいていいです。

↑の図のように「FALSE」と手打ちで入力します。

求めていた担当エリアの値”中野区”をI3のセルに得ることができました。
VLOOKUP( I2, C3: F8,2,FALSE)という式が完成します。

今度はI4のセルに担当者の売上を求めてみましょう。

引数は列番号を4に変更しただけです。

”売上”の値を得ることができました。

VLOOKUP( I2, C3: F8,4,FALSE)

先ほどの列番号の2が4になっただけですね。

これで完成です。

I2の”大島”さんの文字を”山田”さんに変えてみれば

このように山田さんの情報が一発で出てくるわけです。

使いまわしが効くわけですね。

ビジネスにおいて有用性のある場面が色々思いつくのではないでしょうか。

このようにExcelにおいて関数を使うということは最初に少し手間をかけて仕組みを作っておけばあとあと楽であったり大幅な時間の短縮につなげることができるのがメリットです。

これだけわかればVLOOKUP関数の基本は理解しているといってもいいでしょう。

役立ててみてください。