Excel(エクセル)VLOOKUP関数 複数条件で抽出する方法

Excel(エクセル)VLOOKUP関数で複数条件を抽出する方法

今回はExcel(エクセル)のVLOOKUP関数を使って、複数条件で抽出する方法をご紹介します。

前回の(VLOOKUP関数((Excel(エクセル) )とは?初心者でも分かる使い方の基本)では担当者の担当エリアや売上という単一の条件で答えを抽出していましたが、今回は”担当者”の”8月”の売上という2つの複数条件を指定して抽出したいと思います。

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表を追加して作成しております。

前回使用した表に8月や9月の項目が追加されています。

御覧のように月が増えただけで表の行は大分増えています。

さらにはもっと大勢の担当者がいる企業ならさらに行は増えることでしょう。

そういうときに担当者の名前を入力するだけで特定の月の売り上げがわかると便利ですね。

それではI8のセルに”山田”さんの”8月”の売上を”式の回答”として求めたいと思います。

まずはExcelのVLOOKUP関数をダイアログボックスを使った方法を解説します。

ダイアログボックスが表示されます。

関数の分類は「検索/行列」のカテゴリーにVLOOKUPがあります。

「OK」をクリックしましょう。

引数 解説
【検索値】 検索したい文字列や数値を入力、もしくはセルを指定します。
セルを指定した場合、そのセルに入っている文字列や数値が検索値になります。
検索値をキーワードとして【範囲】の中から同じキーワードを探します。
【範囲】 検索値を探す範囲と探し当てた検索値からどの列の値までを求めるかの範囲を指定します。
検索値と同じキーワードを探すのは左から1列目です。
【列番号】 範囲で指定した範囲のなかで【検索値】と同じキーワードを探し当てた行の左から何列目の値を【式の回答】として得たいのかを指定します。
【範囲】で指定した範囲の一番左の列を1として右に進むにつれ2列目3列目と数えます。数字を入力します。
【検索方法】 完全一致であることが条件ならFALSEまたは「0」、
近似値であることが条件ならTLUEまたは「1」を入力します。

今回は複数の条件を指定します。

その方法は↑の図に続いて↓の図のように操作します。

検索値の項目の中で1つ目の条件である8月が入っているセルH6をクリックし次に&を手打ちしたあともう一つの条件”山田”があるセルI7をクリックすることで【検索値】の項目はH6&I7となります。

H6の中身は”8月”、I7の中身は”山田”、これと&でくっつけて検索値は”8月山田”となります。

次に【範囲】を指定したいのですが、今回2つの条件があります。

「8月」でありなおかつ「山田」であることが必要です。

しかし、【範囲】から【検索値】を探すのはあくまで範囲で指定した範囲の一番左の列からです。2列目は探すことが出来ません。

すなわち複数条件をダイアログボックスの検索値に入力しVLOOKUP関数を利用することはできないということです。

ここで一旦キャンセルしましょう。

表を見直します。

8月であり山田であるという条件を満たす項目を表に追加しましょう。

表自体を書き足します。

先ほどと同じ要領で&を使いますが今度はダイアログボックスはありません。
関数ではないためです。

A3のセルを選択してから=を入力してB3のセルをクリック続いて&を手入力してから、C3のセルをクリックです。

そうすると式の回答は”7月山田”となります。

B列の月度とC列の担当者名が単純にくっついたのです。

そうすることによって、A列には先ほど設定した【検索値】と同じ形式の文字列が出来上がるわけです。

これでやっと準備が整いました。

再度VLOOKUP関数を使いましょう。

先ほどと同じく【検索値】はH6&I7です。”8月山田”となります。

次に【範囲】です。A列に検索用の項目を追加しております。

そしてF列に売上の項目がありますのでそれを求めたいですね。

今回求める【式の回答】の条件の一つは”8月”ではありますが、8月以外の【検索値】が指定されたときにも対応できるように全ての月を含む【範囲】指定します。

その方がいろんな条件に対応できる式になる汎用性の高いものになる為です。

そして【式の回答】は売上を求めたいのですからF列を範囲に入れることは必須ですね。

次に【列番号】を入力します。

【範囲】で指定した範囲の一番左の列を1として右に進むにつれ2列目3列目と数えますので、こうなります。

何列目の値を求めたいのかで列番号を決めますから6列目の売上を求めたいので【列番号】は”6”を入力です。

最後に【検索方法】です。

これは近似値を求める必要は特にありませんので、完全一致を指定します。

つまりFALSEもしくは0を入力です。

これで引数を全部入力できました。OKボタンを押すと↓のとおりになります。

VLOOKUPの機能としてはどうしても検索値は1つです。

ですので複数条件にするには今回のように表に項目を追加して”8月”でありなおかつ”山田”という別々の文字列を&を使ってそのままくっつけてしまうのです。

表にもくっつけた文字列を用意して【検索値】もくっつけた文字列を使うという方法で「”8月”でありなおかつ”山田”さんの行の”6”列目にある、売上の値を【式の回答】として求める」という結果を得ることができました。

VLOOKUP関数をダイアログボックスを使わずに入力するなら以下の通りです。

I8のセルをクリックしてから
=VLOOKUP(H6&I7,A3:F20,6,FALSE)

これを手打ちするだけでも同じ結果が得られます。

VLOOKUPのスペル ()かっこ セルの住所〇列の〇行目(A列3行ならA3)
など慣れてきたのならダイアログボックスを使わず直接手入力ができればすばやく関数を使うことが出来ます。

ぜひ挑戦してみてください。