Excel(エクセル)VLOOKUP関数で別シートの参照コピーの使い方 範囲、列番号の設定方法
今回は前回(VLOOKUP関数 複数条件で抽出する方法)に引き続きVLOOKUP関数について解説していきます。
VLOOKUP関数を別シートを参照して使用する方法です。
VLOOKUPの使い方は基本的に前回までのExcel(エクセル)VLOOKUP関数とは?初心者でも分かる使い方の基本、Excel(エクセル)VLOOKUP関数 複数条件で抽出する方法と同じですが、今回は別シートを参照するという操作が追加されます。
まず場面想定ですが、請求書のひな型を作成するという設定で解説します。
ここでVLOOKUP関数を挿入するのは「品目」の項目と「税抜き」の項目です。
一番左の「商品コード」を入力するだけで「品目」の商品名と「税抜き」の価格がすぐに表示されると便利ですね。
特に沢山の商品を扱う量販店等だと大幅に作業が短縮されます。
そこでまずは商品のデータベースのように商品リストを別シートに作成しておきます。
今回は”商品コード”をキーワードにしてVLOOKUPを使用するため、商品リストの表では”商品コード”は一番左の列に配置しています。
この点は、範囲指定の際にも説明していきます。
準備が整いました。
VLOOKUP関数を「品目」の空いている項目に挿入していきましょう。
デスクトップパソコンが売れたことにします。
【検索値】は商品コード”159”が入っているB16を選択します。
つぎに【範囲】の指定です。
ここで別シートから参照することになります。
【範囲】の項目をクリックしてからExcel画面下端のシート”商品リスト”をクリックします。
商品リストのシートが画面に表示されます。
あわせて【範囲】の項目に”商品リスト!”と表示されます。この”!”がつくのが別シートを参照しているサインとなります。
そのままセルの範囲(A2からE5まで)を指定します。
VLOOKUP関数の決まりとして、【検索値】のキーワードを【範囲】から探すのは【範囲】で指定した一番左の列から探します。
【検索値】を一番左以外の列にして【検索値】の左側の列の列番号を指定して【式の解答】を得ることはできません。
今回は商品コードを【検索値】のキーワードとして検索しますので【範囲】で指定する範囲の一番左の列に商品コードがくるように商品リストの表は作成しました。
続いて列番号を指定します。
列は検索値の右側に進めることしかできません。
右に一列進めるにつれて列番号も1、2,3,4と数えていきます。
【検索方法】は完全一致であるFALSEあるいは0を入力します。
これでOKボタンを押してみましょう。
試しに”液晶テレビ”が売れたことにして左の商品コードを”350”に書き換えてみましょう。
商品コードを”350”にすると品目は”液晶テレビに変わりました。
これでVLOOKUPを使うメリットはご理解頂けるとおもいます。
同じ要領で税抜きの項目にもVLOOKUPを挿入していきましょう。
【検索値】は先ほどと同じくB16です。
次に【範囲】の指定です。
別シートから参照する方法は先ほどと同じです。
列番号を指定します。
検索方法は先ほどと同じようにFALSE(又は数字の「0」)にします。
式の回答はこうなります。
この通り、項目を埋めることができました。
今回の解説の対象ではなかった税込み金額のセルはプラス8%を上乗せする計算をしているだけですし、ご請求金額はただ足し算で合計しているだけなので割愛しております。
以上がVLOOKUP関数を使って別シートを参照する方法の解説でした。
しかし、これでは完成とは言えません。
下のセルにオートフィルを使って同じ式を入れていき完成させたいですね。
次回はオートフィル機能をつかった解説をしたいと思います。