正しい英語の前置詞を使い分けて「イメージの違和感」をなくそう!

こんにちは。

皆さん、英語の勉強ははかどっていますか?

たくさんの単語を覚えたり、文化背景を学んだり・・・英語の道はときに険しく、ときに楽しいものですが、どんどんと進んでいきましょう!

でもどうしても「私には英語の『センス』がないから・・・」と感じてしまうことがありませんか?

細やかなニュアンスや英語独特の表現が掴めたりするには、ある程度の「慣れ」がたしかに必要かもしれません。

たとえば、こんな表現をすぐに解釈できますか?

”forty is the age of long stories that take a whole cigar to tell…”
The Curious Case of Benjamin Button, F. Scott Fitzgerald

スポンサーリンク

こちらはブラッド・ピット主演で話題となった映画『ベンジャミン・バトン』の原作から引用したものです。

このとき主人公ベンジャミンは50歳なのですが、そのベンジャミンに対してヒロインのヒルデガルドが「ベンジャミンのように50歳という年齢は素晴らしい!けれどその他の年齢の男は・・・」といった感じで30歳、40歳、60歳という年齢を批判しているところです。

引用文からどうやら煙草が引き合いに出されているようですが、どういった意味かすぐにわかりますか?

この英語表現では「煙草が燃え尽きるまでの時間」を「話の長さ」のたとえとして使っているのですね。日本語で「あのおじさんは煙草一本分喋った」なんて言いませんよね。こうした表現にすぐに反応できるかどうかで、40歳のおじさんが根元まで燃え尽きそうな煙草を片手に長々と喋っている姿が頭に浮かぶかどうかで理解がかわってきます。

こうした星の数ほどある英語表現は、原文にふれる機会を増やして慣れていくしかないかもしれません。そして慣れていった暁には、きっとネイティブの人とも渡り合えるようになるでしょう。

日本人ではない友人が「この庭はまるで猫の額ですね」なんて言っていたら「たいしたものだ!」と思いますね。

ところで日本語を第二以降の言語として学ぶ人に聞くと、だいたい一番苦労するのは「て・に・を・は」、つまり「助詞」なんだそうです。

「私はあなた『は』好きです」とか「その人が腕『に』掴んできた」とかいう言葉を聞くと「苦労してるなぁ」と思いますよね・・・

そうです!つまり私たち英語学習者も、同じようなことに苦労しているのです。日本語でいう「~に」「~を」って英語では何でしょうか?

例えば「私は彼に話しかけた」という英語だとこうなりますね・・・

I talked to him.

この「to」は簡単なのであまり間違えないと思いますが、もしこれが「on」や「by」になっていると「私は彼『の』話しかけた」とか、そんな感じの間違いを犯していることになります。

つまり、英語でいう「前置詞」(to, by, on, in…etc.)を正しく使えるかどうかが、相手にとって「違和感のない」英語かどうかを分けるのです。そして、前置詞はいくつかの事例で練習すれば、すぐにも覚えて応用できます。

数ある慣用表現をひとつひとつ覚えていくよりも、前置詞の正しい基礎的ルールを覚えるほうが、上達への近道です。是非相手に「なかなかできるな!」と思わせる英語表現を使えるようになりましょう。

スポンサーリンク

今回はいくつかの事例をもとに、正しい前置詞の使い方を学んでみましょう。特によく前置詞を使う表現として、「身体の部位に対する動作」に関わる前置詞を並べてみました。

例えば「~さんの腕を掴む」というときの「腕を」は、どんな前置詞になるでしょうか?もしこれを間違うと「~さんの腕『に』掴む」というような、なんだか通じるけど違和感・・・ということになってしまうのですね。それでは事例に移りましょう!

(  )の中に当てはまる前置詞は何か、考えながら問題をみてくださいね。答えは記事の下のほうに書いておきます。

①ミチルはヨーコの腕を掴んだ
Michiru caught Yoko (  )her arm.

②ヨーコはミチルの背中を蹴った
Yoko kicked Michiru (  )his back.

③ミチルはヨーコのほっぺたにキスをした
Michiru kissed Yoko (  )her cheek.

④ヨーコはミチルの掌を見つめている
Yoko is looking MIchiru (  ) his palm.

⑤ヨーコはミチルの首ねっこを引きずっている
Yoko is pulling Michiru (  ) his neck.

さて、いかがでしょうか。ちなみに①~⑤の文は全て前置詞を使わずに “①Michiru caught Yoko’s arm”などという構文でも表現できます。しかしせっかくなので、カッコよく前置詞を使いこなせるようになりましょう。

前置詞の選択において大切なことは、数ある前置詞のなかでも代表的なものについて、それぞれの前置詞の「イメージ」を掴んでおくことです。

to:「~へ」(方向)、「~に対して」(関係性)を表す

by:「~のそばに」(場所)、「~によって」(手段)

on:「~に接して(上に)」(接触)、「~に関する」(対象)

in:「~の中に」(場所)

with:「~と一緒に」(同伴)、「~を持って」(道具)

著作権の関係から引用はしませんが、前置詞のイメージを掴むのに一番良いのは「イラスト」かもしれません。インターネット上で簡単に前置詞のイメージを掴むためのイラストを検索できますので、是非探してみてくださいね。

またこうして文法関連のことを調べる時、筆者は必ず『ロイヤル英文法』(旺文社)を参照します。一冊信頼できる文法書(参考書や問題集というより「辞書」として使えるもの)を机に置いておくと、より深い英語学習ができます。

スポンサーリンク

さて、正解の発表です・・・!皆さん正解できたでしょうか?

①by ②in ③on ④in ⑤by

先ほど前置詞のイメージを書いてみましたが、正解をみたあと、もう一度照らし合わせてみてください。

「by」はいずれも「そこを掴む(もつ)ことで何かをする」(腕を掴んで呼び止める、首をもって引きずる)というように、身体の一部を手段としてみなしています。

「in」は蹴る・見つめるという、相手の身体の中に差しい入るような動作のときに用いられます。よりグッと食い入るようなイメージですね。

「on」は相手の身体への接触です。この場合はキスなので、チュッと「接触」しています。これが「in」だと・・・果たしてどんなキスになってしまうのでしょうか?(笑)

・・・以上のような前置詞の使い分けは、いくつもの事例で慣れていくというより、事前に「その前置詞がどういう動作イメージをもっているか」を把握することです。辞書や文法書で言葉のうえでの内容を確認して、インターネット上のイラストなどを参照されることをお薦めします。

苦手意識がつきがちな、しかもなんだか曖昧な「前置詞」ですが、こういうプロセスで学習すれば納得の言葉選びができるようになります。正しい、こなれた前置詞の使い分けで、ネイティブ相手に「おっ、上手な英語ですね」と驚かれる日も近いはずです!

プラスワン!:間違えやすい「前置詞」と「副詞」

正しい前置詞を使うと同時に大切なのが、前置詞と他の品詞を間違えることなく、正しく理解して使うということです。特によく間違えてしまうのが「副詞」との区別です。これらをしっかりと理解することで「こなれた」表現を使うことができるようにもなります。

次の二つの例文で使われている「up」は、どちらが前置詞でどちらが副詞でしょうか?

Roll up the rug. (敷物を巻きなさい)

He went up the ladder. (彼ははしごを登った)

どちらも同じ「up」のように見えますが・・・ここでの見分け方は、それぞれの動詞rollとwent(goの過去形)が「自動詞か他動詞か」ということによります。つまり、その動詞が直接目的語をとることができるかどうかを判別するために、文を並べ替えてみることで前置詞か副詞かを判別することができます。

〇並び替えられる=副詞
Roll the rug up. (rollは他動詞なので the rug を目的語としてすぐ後にとれる)

×並び替えられない=前置詞
He went the ladder up. (goは自動詞なので the ladder を目的語としてすぐ後にとれない)

これを言い換えれば「動詞とくっついて使われ、その後に目的語をとる」場合は前置詞であるということができます。さらに、前置詞と副詞を読み違えてしまうことで、実は文意を取り違えてしまうこともあるのです。次の例文などはわかりやすいのではないでしょうか。

She got over it. (彼女はそれを乗り越えた)
got は自動詞、overは前置詞としてitを目的語にとっている。

She got it over. (彼女がそれを片付けた)
gotは他動詞、直接目的語であるitをとっている。

・・・いかがでしょうか。これから熟語を覚えたりする際は、その熟語に含まれている動詞が自動詞なのか他動詞なのか、また動詞とセットになっている語が前置詞なのか副詞なのか、意識するようにしてみてください。そうすることで、語の入れ替わりへの反応力が上がったり、正しい文意理解に繋がります。

単純なようで深い前置詞!細かいポイントを正しく理解して使いこなすことで、こなれた英語表現のバリエーションが増えていきます。

より楽しくかっこいい英語を身に着けるために、是非お役立てくださいね。それでは、また。

短期で英会話マスターするならマンツーマン英会話スクールGABA(ガバ)効果・評判・口コミも⇒こちら

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする